■ノモス+cafeへようこそ

ここでは商品データだけではお伝えしきれないノモスの魅力について
少し詳しくお話ししていきます。

とはいえ、マニアックな情報をカタログ的に詰め込む
のではなく、店頭でお客様にお話しするように、
個人的な意見も交えながら、私なりの
言葉で綴っていきます。

ちょっと長いですが、お飲みものでも
飲みながらお付き合い下さいね。

さて、お飲み物は何にしましょう?
ノモスにはブラックコーヒーが
オススメですよ。




■ドイツ生まれです。

ノモスはドイツ・グラスヒュッテにある機械式ウォッチメーカーです。機械式時計というとスイスが有名ですが、ドイツでも時計作りは盛んなんですね。

ランゲ&ゾーネ、グラスヒュッテオリジナル、ジン、チュチマ、ハンハルトなど・・・、

時計好きの方なら聞いたことのある名前もあるのではないでしょうか?




■ノモスとグラスヒュッテ

グラスヒュッテはもともと鉱山の町として成長してきましたが、1850年頃には資源の枯渇から新しい産業を求める様になっていました。そこへ救世主のように現れたのはランゲ&ゾーネの創業者「アドルフ・ランゲ」。

彼はグラスヒュッテに時計工房を開き、青年達に時計製作の技術を指導し始めます。もともと鉱山資源を利用した精密機械会社が多かった事もあり、グラスヒュッテでは時計の一貫生産が可能となり、時計産業の町として新たな発展を遂げることとなりました。


そんな中、ノモスは1906年にそのグラスヒュッテに誕生します。
しかし設立当初はスイスから完成済みの時計を輸入し、ブランドネームとグラスヒュッテの文字を加えて販売していただけのようです。グラスヒュッテにはそれほどネームバリューがあったんですね。

しかしこのような行為はグラスヒュッテウォッチの価値を歪めるものだと同業者から起訴され、一時経営を閉鎖する事となってしまいます・・・。



そして東西ドイツが統一を果たした1992年、現オーナーのローランド・シュヴェルトナー氏によってブランドが再興され、新生ノモスがスタート。他社にはないこだわりの時計造りで、真のグラスヒュッテウォッチ製造会社として新たな歴史を歩み始めます。




■ノモスの魅力

「綺麗・機能的・リーズナブル」。ノモスのオーナー兼社長、ローランド・シュヴェルトナー氏は自社の時計をこう評価します。確かにこの言葉は最も端的にノモスを言い表した言葉かもしれません。

それぞれについてお話ししますと・・・


1−綺麗

やはりこれがノモスが愛される1番の理由ではないでしょうか。

複雑になりがちな機械式時計の中にあってシンプルかつ緻密なデザイン。デカ・厚・多機能時計がもてはやされる最近ですが、かたくなに今のスタイルを守り続けています。何度かムーヴメントは進化しましたが、外見は全く変わっていません。完成されたデザインなんですね。

実際国内外で数多くのデザイン賞を獲得しています。

ケースいっぱいに広がるシンプルな文字盤。青焼きされた細く長い針。視認性とデザイン性を高い次元で両立しています。日本的に言えば「用の美」といったところでしょうか?

まっすぐに伸びる黒いバンドも大切なデザインの一部です。




2−機能的

ここで言う“機能的”とは、多機能という事ではありません。時間を知る道具としての最も根本的な2つの機能「視認性」と「精度」のことです。視認性については前でもお話ししたとおり、用の美を持つ完成されたデザインにあります。

そしてもうひとつ大事なのが「精度」。
ムーヴメントの精度です。




◆ノモスのムーヴメントへのこだわり

ノモスのムーヴメントづくりはちょっと変わっています。汎用のムーヴメントを完成形ではなくパーツ単位で仕入れ、自社で徹底的にリファインして組み上げるんです。パーツを加工したり、自社製パーツに交換したり、新たなパーツを加えたり・・・。

こうする事で精度は飛躍的に向上、出荷時には日差±8秒以内に調整されています。これは機械式時計としてはかなりの精度なんですよ。

そんなこだわりのムーヴメントも何度かのマイナーチェンジ(?)を繰り返し、現行のムーヴメントではパーツの自社生産比率が80%を超えています。着々とマニュファクチュール(※)への道を歩んでいるわけですね。

(※マニュファクチュールとは→ムーヴメントの開発から部品の製造、組み立てまでをすべて自社で一貫して行う時計メーカー。)




3−リーズナブル

そしてノモス選びのトドメともいうべき「価格」です。

下は基本モデルのタンジェント(スチールバック)で¥192,150から、
上はタンジェントのデイト・パワーリザーブつきで¥309,750まで。



最新モデルで同社初の自動巻きモデル「タンゴマット」でも¥300,000程度となっています。


「ん?安くないじゃん。」と思う方もいるかもしれません。

でも、ほとんど自社製といえるムーヴメントを搭載し、これだけの精度を持たせながら基本モデルは20万円以下、多機能モデルでも30万円程度に抑えているというのはやっぱりかなり安い価格設定だと思います。

安くて正確。時計としてのコストパフォーマンスが高いという事ですね。

低コストの裏には、各モデルの共有パーツを増やす事や、組み立て・調整が容易なムーヴメントの設計、24時間交代制での量産体制など、様々な工夫があるようです。また、必要以上に広告にお金をかけないというのもその1つですね。



■各モデルの魅力

ノモスには基本モデルとして4つのラインがあります。

・タンジェント(Tangent)
・ラドウィッグ(Ludwig)
・オリオン(Orion)
・テトラ(Tetra)

それぞれについて少し詳しく見ていきましょう。
あなたはどれがお好きですか??


●タンジェント
●ラドウィッグ

多くのデザイン賞を受賞したフラッグシップモデル。表も裏もフラットな円柱型です。ノモスといえばまずはこれ?デイト付きやパワーリザーブ付きもラインナップされています。

◇ケース径:35mm
◇ケース厚:6.6mm


ローマ数字&ハシゴ目盛りがエレガントな印象。表はフラット、裏はやわらかいドーム型の形状です。付け心地の良さが魅力のモデル。

◇ケース径:35mm
◇ケース厚:6.75mm


●オリオン
■テトラ

バータイプのインデックスがレトロモダンな印象。黒文字盤もラインナップされています。表も裏もドーム型の形状。数字を見ると一番厚みがありますが、着けるとむしろ薄く感じる不思議なケースです。

◇ケース径:35mm
◇ケース厚:8.4mm


唯一の角型モデル。やや小ぶりなので女性にも人気のモデルです。男性には一回り大きいテトラ・ラージがオススメ。

◇ケース:27.5mm×27.5mm
(ラージは29.5mm×29.5mm)
◇ケース厚:6.05mm
(ラージは6.3mm)




■バンドにもこだわります。

ノモスの純正バンドはコードバン製。
コードバンとは農耕馬の腰の部分の皮のことです。まず見た目に分かる違いはその光沢。油分が多く、カーフ(牛皮)にはない艶が特徴です。そして使えば分かるその強さ。鞭で打たれる部分の為、繊維組織が細かく丈夫になるんだとか・・。1頭から1割程度しか取れない貴重な部分でもあります。

コードバンを扱うタンナー(皮加工メーカー)は世界的にも少ないそうで、今は2社しかないといわれています。ノモスのコードバンはアメリカのタンナー(HORWEEN社)のものを使用しています。(ちなみにもう1社は日本にあります。)

※純正バンドはSMLの3サイズ。茶色のタイプもリリースされています。




■これからのノモス・・・

2006年10月、ノモス初の自動巻きモデル「タンゴマット」が、幾度かの延期を経てようやく発売されました。

ケースは一回り大きく厚くなっているものの、基本的なスタイルはタンジェントそのまま。完成されたデザインを損なうことなく自動巻き化しています。

そして何よりこれは念願の自社設計のムーヴメントを搭載したモデルなんです。



この自動巻きムーヴメントを皮切りに、今後手巻きモデルもマニュファクチュール仕様に変更されていく予定です。もともとマニュファクチュール化を目指してきたノモスですが、現在ノモスを初め多くのメーカーにムーヴメントを供給する「ETA」という会社が、将来的には完成品のみを供給し、パーツ単位での納品はしないと決定した事も理由の一つかもしれません。

そんな中、今後は価格の上昇が懸念されますが、前述の通りノモスの魅力の1つは「リーズナブル」という点にあります。これはノモス社自体も自負するところであり、量産体制や設計のテクニックによって、あくまで低価格路線は守っていくようです。


■ノモスであるということ

2005年3月にグラスヒュッテで行われたプレス発表において、上記の自動巻きモデルの紹介にあたった取締役のウーヴェ・アーレント氏は「マニュファクチュール」という言葉を避けてスピーチを行いました。後にその事について質問があった時、彼はこう答えたそうです。

「我々としては、その概念を振りかざすのはちょっと。マニュファクチュールというと、どうもお高くとまったイメージがありますから・・・」

私はこの言葉がノモスやドイツプロダクツのアイデンティティーを最もよく表しているように思います。



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